─記憶を紡ぎ、想いを辿る。
その先に待つ真実のために。
アラディス帝国。
とある大陸に存在し、かつて栄えたその国は、
錬金術によって他国を寄せ付けないほどの
発展を遂げていた。
しかし、突然発生した謎の天変地異によって
滅びの時を迎えたという。
時は進み、数百年後─
錬金術は「滅亡を招く危険な術」とされ、
「悪」であり「禁忌」となった時代。
来る者拒む秘境と化した大陸に、
一人の錬金術士が足を踏み入れる。
彼女の名はユミア・リースフェルト。
3年前、とある事故で母を亡くしたことを
きっかけに、
ユミアは自らが錬金術士の
家系であると知り、同時に多くの疑問を抱いた。
なぜアラディスは滅びたのか?
なぜ錬金術は「禁忌」となったのか?
大陸に、すべての真実が眠ると信じて─
失われし歴史を追う、ユミアの旅が今始まる。